高血圧

血圧とは?

血液は心臓から送り出され、全身をくまなく巡り、各組織・器官に栄養を与えて、また心臓に戻ってきます。

全身にくまなく血液を流すのには、押し流すための圧力が必要になります。この圧力が血圧です。実際には、血管壁かかる圧力のことで、通常は動脈の圧力を言います。

このとき、心臓は収縮と拡張を繰り返して、ポンプのような役目をして血液を全身に循環させています。

体循環と肺循環

血液の循環には、体循環と肺循環の2つがあります。

目次

1.体循環

体循環は、血液が心臓の左心室から出て、全身を巡って右心房に戻ってくるもので大循環とも言います。

心臓を出たばかりの血液は酸素も栄養もたっぷりですが、戻ってきたときは、酸素を使い果たして、汚れた血液になっています。

2.肺循環

この汚れた血液をクリーニングするのが肺循環(小循環)です。

右心房に戻ってきた汚れた血液は右心室に運ばれ、そこから肺に行き、酸素を取り入れて左心室に戻ります。きれいになった血液は左心室に送られて、体循環でまた全身に流れていきます。

このように、心臓は、絶え間なくポンプ活動をしています。1日約10万回程度の収縮を繰り返しています。

心臓が収縮するときの血圧を収縮期血圧(最高血圧)と言い、拡張するときの血圧を拡張期血圧(最低血圧)と言います。

正常な血圧値とは?

ふつう、血圧は、椅子に座ってリラックスした状態で、上腕動脈の血圧を測定します。

血圧は1日のうちでも時間帯によって変化します。また食事・飲酒・運動・入浴・心理的要因などの影響でも変化します。

正確に血圧を測定するには、毎日同じ時間帯・同じ条件で測定するのが望ましいです。

高血圧とは?

日本高血圧学会の『ガイドライン2014』最高血圧値140mmHg以上、最低血圧値90mmHg以上が高血圧とされています。

最高と最低の両方、またいずれか一方が高くても高血圧です。

血圧が高くなるほど合併症の危険が高まります。

特に糖尿病との合併では血管障害が起こりやすく、脳や心臓へ悪影響を及ぼします。

高血圧の要因

高血圧の発生要因は多くありさまざまな要因が絡み合って起こることがほとんどだと言われています。

高血圧の分類

本態性高血圧と症候性高血圧に大別されます。

・本態性(一次性)高血圧は原因がはっきりしない高血圧。実は9割以上がこのタイプ。漫然と降圧薬を服用することも…

・症候性(二次性)高血圧・・・原因がはっきりしている高血圧で原因疾患があるので疾患が特定、治癒すれば血圧は下がります。

症候性高血圧の原因疾患

・腎臓(急性および慢性糸球体腎炎、腎盂腎炎、嚢胞腎、糖尿病性腎症、妊娠腎、その他の腎疾患)

・腎血管性高血圧:腎臓の動脈が狭くなっている

・大動脈縮窄症

・内分泌性高血圧(原発性アルドステロン症、コルチコイド過剰症、クッシング症候群、褐色細胞腫、レニン分泌腫瘍)

西洋医学的治療

本態性高血圧の治療は脳、心臓、腎臓などの怖い合併症を起こさないように予防することが目的であり、血圧を下げることはその目的を達成するための手段になります。

  • 利尿降圧剤
  • ACE阻害剤
  • カルシウム拮抗剤、
  • アンジオテンシンⅡ阻害剤

などの対症療法薬が使われます。

東洋医学(漢方)による症候性高血圧の考え方

症候性高血圧は原因疾患の治療を行います。

漢方の考え方では、基本的には「気」の亢進や「陰陽」バランスの失調と考えて、根本的な治療を目指していきます。

その方の体質や自覚症状を鑑みて治療を進めていきます。

西洋医学のように血圧計の数字のみを追うのではなく、一見すると高血圧とは関係なさそうな自覚症状でも、それらが改善することで血圧も徐々に低下していくと考えます。

小島漢方薬局では体質チェック、食事や生活習慣のカウンセリングを行っています。

繰り返す症状でお困りの方、

身体を根本から立て直すことをお勧めしています。

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ご予約はお電話やHP、公式ラインにて受け付けております。

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