薬局で最も訴えの多い症状のひとつが肩こりでしょう。
最も重大な悩みではなくても「肩こりがなかったら…」と思う方も多いのではないでしょうか。
もみほぐすのに指が入らないほど固いものや柔らかいのに痛がるものなど
症状としては
- 横方向に“コル”
- 縦方向に“コル”
- 後頭部にかけて“コル”
頻度としては
- 常に“コリ”を感じる
- パソコンを使用した時だけ“コリ”を感じる
- 時々“コル” など
など色々な肩こりに出会います。
頑固な肩こりの場合、慢性的な“血”の流れの停滞が症状の原因なことが多く「単なる肩こり…。」と軽く考えていると脳や心臓の重大なトラブルの原因になりかねません。
また、マッサージなども肩こりには有効な手段ですが、各タイプに適した漢方薬を内服することで、肩こりだけでなくその他の不快症状の改善や体質改善にもつながります。
1、冷えによる肩こり
2、ストレスによる肩こり
3、血流不良による肩こり
4、虚弱タイプの肩こり
5、貧血による肩こり
6、のぼせタイプの肩こり
1.冷えによる肩こり
寒い時期ならば外気で冷やしてしまったり、暑い時期ならばクーラーなどの冷気で冷やされることによって起こる肩こりです。風邪の初期の肩こりもこれにあたります。
特徴は、急性に起こる強い肩こりで、冷やすことで増悪します。また、頭痛や悪寒なども伴います。
冷えとジメジメ(湿度)が同時に影響して発生することもあり、この場合は重だるさが感じられ、雨の日などに増悪します。
2.ストレスによる肩こり
苦手な人との会話、知らない道を車で走るなど、精神的なストレスにより、
緊張させる神経系の働きが優位になり、首・肩周辺や背中上部の筋肉が緊張し、硬くなってしまいます。
一時的な場合は緩和させやすいですが、連日緊張が続くと“コリ”が慢性化してきます。
漢方的には“肝鬱気滞(かんうつきたい)”と呼ばれるケースです。
特徴は、イライラや憂うつ感などの精神的な症状を伴うことが多く、また夜中によく目が醒めたりもします。また、肩こりだけでなく、項背部から後頭部にかけて張った感じや、頭痛を伴いやすくなります。
3.血流不良による肩こり
ストレスによる肩こりの状態が長期化することなどで、“血”の流れの停滞が慢性化したものです。打撲や怪我が原因で発生することもあります。
特徴は、ストレスによる肩こりの状況に加えて、刺すような痛みを感じたり、夜間に増悪することもあります。
4.虚弱タイプの肩こり
虚弱体質の方や、老化や慢性病によって“気”のエネルギーが不足して発生する肩こりです。
特徴は、肩こりを感じるが肩の筋肉自体は柔らかい、元気が無い、疲れやすい、立ちくらみなどが起きやすくなります。また、あまり強く肩を揉むと、かえって不快になったり(もみおこし)しやすいというのもこのタイプです。
5.貧血による肩こり
漢方で“血虚(けっきょ)”と呼ばれる状態で、“血”の不足により筋肉に潤いや栄養が行き届かなくなって生じる肩こりです。胃腸が慢性的に虚弱な方や、女性の方で月経不順が見られる方に多く見られるタイプです。
特徴は、筋肉の引きつり、目のかすみや目が疲れる、爪がもろくなるという症状を伴います。
6.のぼせタイプの肩こり
慢性的な疲労や老化などに伴って、徐々に体に必要な潤いを表す“陰”が不足していきます。“陰”は身体に潤いを与えて、身体の機能をスムーズに働かせています。また身体の不必要な熱を冷ましています。この“陰”が不足すると、乾燥した熱性の症状が現れてきます。
特徴は、上半身は肩こりとともに、のぼせやほてり、寝汗などを伴いやすい反面、下半身では腰やひざがだるかったりします。
6つのタイプを挙げてきましたが、これらのどれか一つだけに当てはまるというわけではありません。複数当てはまる場合も多いです。
そのため、人それぞれ必要な漢方薬、自然薬、食事、生活における注意点が異なります。
肩こりでお困りの方はご相談下さい。
小島漢方薬局では体質チェック、食事や生活習慣のカウンセリングを行っています。
繰り返す症状でお困りの方、身体を根本から立て直すことをお勧めしています。
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