みなさんは、ちゃんとお腹が空いてから食事をしていますか?
少し言い方を変えると、
食事をするとき、お腹がグーっと鳴ったり、「ああ、お腹が空いた!」 と、
空腹を感じてから、食事をするようにしていますか?
なぜこのような質問をしたかといいますと、
「食事の時間だから」と、お腹が空いていないのに食事をしていると、
本来は胃腸が疲れて休みたいにもかかわらず、強制的に働かせている状態に。
お腹がグーッと鳴るのは、胃腸が次の食べものを迎え入れる準備ができたという合図です。
合図のないまま、お腹が空いていないのに時間だからと食べていると、
胃腸も疲れ切ってしまい、通常通りの働きができなくなってしまい
食欲がない、下痢や軟便が続く、疲れが取れないなど、
さまざまな不調が起こりやすくなってしまいます。
胃腸が弱ると、元気を作る力も低下しますから、抵抗力が下がり、
中医学的には、血を作る力も低下します。
そのため、月経が不順になったり、お肌や髪質が乾燥しやすくなったり、精神の浮き沈みがあ
ったりまた、不眠に陥ることも考えられます。
では、食事の時間になってもお腹が空いていない場合、どうするのがいいと思いますか?
答えは、 「1食抜く」 です。
食べなくていいんです!!
私たちは、小さい頃から「3食ちゃんと食べなさい」と散々言われて育ったせいか、とにかく
決まった時間食べないと罪悪感があるという方が多いように見受けられます。
この飽食の時代に、「食べなくて病気になる」ということは、非常にまれです。
それよりも食べ過ぎや栄養過多による不調の方が、明らかに多いのです。
まずは時間に惑わされず、「ちゃんとお腹が空くまで食べない」ことを心掛けてみましょう。
ただし、ずっとお腹が空かない、あるいはずっと食べられないでどんどん痩せるという場合に
は、精神的なストレスやその他の病気の影響が考えられます。
その際は、専門家に相談するようにして下さい。
→『飽食の時代を生き抜く』に続く
小島漢方薬局
小島慶介